4月24日、「スマートが導く、EVの新時代」をテーマとする「2026(第19回)北京国際モーターショー」が北京で開催されました。
世界的に注目を集める自動車産業の一大イベントである本展示会では、電動化・スマート化・デジタル化を軸とした最新技術と応用事例が披露され、コアハードウェアからソフトウェアシステムに至るまで、多岐にわたる技術革新と産業チェーン全体の協調的なイノベーション成果が展示されました。
また、世界各国の自動車メーカーやテクノロジー企業が一堂に会し、未来のモビリティ技術の変革と産業高度化に向けた新たな方向性について議論が交わされました。

RISC-Vアーキテクチャをベースとしたチップ製品プロバイダーである奕斯偉計算は、本展示会において、スマートカー向けチップおよびソリューションを出展しました。車載制御MCU、高速映像伝送(SerDes)、電子ミラー(CMS)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、タッチインタラクション、電源管理など、多岐にわたるチップ製品とソリューションを展示し、自社開発によるRISC-V技術基盤を活用することで、スマートコックピットや車体制御分野に向け、高信頼性・低遅延・高安全性を兼ね備えたチップソリューションを提供しています。

今回のモーターショーでは、奕斯偉計算が車載ヘッドアップディスプレイ(HUD)向け専用チップ「EAI8810」のデモを重点展示しました。
EAI8810は、車載HUD用途向けに開発された専用チップであり、奕斯偉計算独自開発のRISC-Vコアを採用しています。単一チップで歪み補正、OSD(オンスクリーンディスプレイ)、Local Dimming(ローカルディミング)といった主要機能を実現し、機能安全規格ASIL-B認証要件にも対応しています。
これにより、システムの安全性および表示品質を向上させるとともに、ソリューション全体のコストパフォーマンス向上にも貢献します。

実用化の面では、奕斯偉計算はすでに延鋒(Yanfeng)、華陽(Huayang)、埃泰克(Ateq)、経緯恒潤(HICRAIN)、徳賽西威(Desay SV)など複数の大手Tier1メーカーとの協業関係を構築しており、顧客には上汽(SAIC)、BYD、奇瑞(Chery)、江淮(JAC)などの自動車メーカーが含まれます。その中で、車載グレード汎用MCU「EAM2011」はすでに量産・継続出荷を実現しており、ワイヤレス充電、スマートシート、バッテリーマネジメントシステムなどの車載分野で採用が進んでいます。高い信頼性と軽量なAI実装能力により、車載制御ニーズに対応しています。また、電子ミラー(CMS)や高速映像伝送(SerDes)などのチップ製品およびソリューションについても、現在業界パートナーとの共同評価・検証が進められており、関連プロジェクトも着実に推進中です。これにより、電子サイドミラー、デジタルインナーミラー、車載マルチディスプレイ連携などの用途に向け、低遅延かつ高安定性を備えたチップソリューションを提供しています。

奕斯偉計算は、一貫して技術革新を推進し、自社開発によるRISC-V CPU IPと車載チップとの高度な連携を通じて、「IP自社開発 → チップ開発 → ソリューション実装」へとつながる継続的な技術進化のサイクルを構築しています。
その中で、高性能32ビットRISC-V車載グレードリアルタイムCPU IP「R500A」は、ドイツTÜV RheinlandよりASIL-B機能安全認証を取得しており、今回展示された車載CMS向けチップ「EAI8800」にも採用されています。
また、高性能32ビットRISC-V車載グレードマルチコアリアルタイムCPU IP「R520A」は、ドイツTÜV Rheinlandより最高レベルとなるASIL-D機能安全認証を取得しています。次世代車載ZCU(ゾーンコントロールユニット)が求める高い安全性とリアルタイム性能に対応可能であり、現在開発中の車体制御向けZCUチップにも採用されています。
さらに今後は、奕斯偉計算が独自開発する高効率64ビットRISC-Vアプリケーション向けCPU IP「S500」を、新世代の車載チップへ展開していく予定です。

奕斯偉計算は今後も技術領域の強化を継続し、RISC-V技術の革新と車載グレード製品の進化をさらに推進していきます。自社開発コア技術を基盤として車載グレードに求められる安全性を確立するとともに、多様な車載アプリケーションに対応する製品ポートフォリオを構築しています。
また、完成車メーカー、Tier 1サプライヤー、エコシステムパートナーとの連携を一層強化し、高信頼性かつ高いコストパフォーマンスを備えたチップソリューションを通じて、スマートモビリティ技術の実用化を加速し、新たなスマートモビリティエコシステムの共創を目指してまいります。