RISC—V技術
S500A
RISC—V ベースの64ビットアーキテクチャIP
S500A:
奕斯偉計算の S500A 64ビット機能安全プロセッサは、高効率を備えた64ビットRISC-V車載規格対応CPU IP製品です。

S500をベースに設計されており、ASIL-B 機能安全基準に準拠しています。

自社開発の9段パイプライン・デュアルイシューアーキテクチャを採用し、最大4コア構成およびSMPに対応。

Androidプラットフォームの要件を満たすためにRVA23プロファイルに準拠。

Hypervisorモードに対応しており、仮想化機能を実現可能。

信頼できる実行環境に対応し、システムセキュリティ要件を満たします。

E-Trace/N-Trace(オプション)による高度なデバッグ機能をサポートし、機能検証に有用です。

ECC保護に対応しており、ハードウェアレベルのセキュリティ要求も満たします。

高いエネルギー効率と幅広い応用分野への適用性を持ち、モバイル端末、ディスプレイ機器、AIoTエッジコンピューティング、ネットワーク機器、ベースバンド通信、車載用途などに活用可能です。
S500A
特徴
特徴 説明
命令セットアーキテクチャ RVA23+ベクトル暗号(Vector Crypto)に対応
マルチコア シングルコア、デュアルコア、4コアから選択可能
動作モード マシンモード(Machine-mode)、ハイパーバイザモード(Hypervisor-mode)、スーパーバイザモード(Supervisor-mode)、ユーザモード(User-mode)に対応
セキュリティ ESWINの信頼実行環境(TEE)ソリューションに対応、物理メモリ保護(PMP)は最大64領域までサポート
暗号処理 スカラおよびベクトル型のハードウェア暗号化/復号化モジュール(オプション)に対応
パイプライン 9段スーパースカラ順序実行パイプライン、2命令同時デコード
分岐予測器 L0_BTB、BTB、IJTB、BHT、RAS、ループバッファ(Loop Buffer)に対応
L1命令キャッシュ(L1 I$) 容量選択可能(8KB、16KB、32KB、64KB)、ECC(誤り訂正)オプションあり
L1データキャッシュ(L1 D$) 容量選択可能(8KB、16KB、32KB、64KB)、ECCオプションあり
クラスタ共有最終キャッシュ(LLC) 容量選択可能(512KB〜4MB)、ECCオプションあり
メモリ管理ユニット(MMU) SV39、ITLB、DTLB に対応
割り込み制御 CLINT、PLIC に対応
デバッグ/トレース デバッグモジュール:JTAG対応
トレースモジュール:RISC-V標準のE-Trace/ N-Traceに対応
バスインタフェース 1. メモリポート:128ビットAXIマスターインターフェース
2. ペリフェラルポート:128ビットAXIマスターインターフェース
3. フロントポート:128ビットAXIスレーブインターフェース
ベクトル拡張 RVV1.0 に対応
CoreMark(CoreMarks/MHz) 6.27
Dhrystone-Legla(DMIPS/MHz) 2.90